CEATEC2010は、3Dとスマートフォンだったか
今年も、CEATECの秋がやってきました。この10年くらい恒例行事になっている、幕張メッセのCEATEC JAPAN2010に行ってまいりました。今年の前評判では、3Dテレビとスマートフォン。ただ、アップルも、ソフトバンクもCEATECには出展していないんですよね。ということで、昨年は台風で散々だったが、10月6日、今年は秋空の下の幕張です。
昨年2009 2008 2007 2006
なお、この記事は当日twitterでつぶやいたものの再編集に近いです。
電子デバイスゾーン
ロームのブースでは、フルカラーLEDが目に留まりました。1チップでフルカラーが表現できるLEDで、写真では単色のように見えますが、色が変化しています。
日本電子ガラスでは、なんと薄さ0.03mm(30μm)のガラス幕。ロールになっていますし、波打つガラス面も作れます。凄い薄さ。
富士通の開発系ブースでは、ケータイのコンセプトモデル。2面タッチパネルで、縦横に回転するモデル。もちろんキーはタッチパネルです。
また、次世代スパコンの展示では、省電力かつ、現在のスパコンの5倍とかの能力を目指すボードを展示。これを数台組み上げたものが展示中。見学者がこれを使った実験ができるもの。スパコンなんてそうそう使えませんからね。世界一を目指さないと。
KYOCERAでは、欧米向け携帯端末を展示。スマートフォンも多数。日本でも出してもらいたいものです。
ワイヤレス電力伝送では、ALPSとTDKが目を引きました。
左はALPSで、右がTDK。TDKは非接触の電球を動かすことで、電力が伝送されていることを実感できます。
TDKでは、フィルム式の有機ELを使っての展示も。見やすいかは別として。
O’CELLUSのブースで、非接触ケータイ充電器かと思ったら、実は、タブレットに接触端子がついている充電器でした。マットから電力供給されます。普段は電流は最小でしか流れず、タブレットをつけた時だけ流れるそうです。ま、ちょっと面白い。
そして、産総研のブースでおーっと、アイドル登場です。サイバネティックヒューマンHRP-4C未夢。歌うロボット。これまでのこの類のロボットは、あらかじめ振付をプログラムしていたのが、曲データを解析して、適切な振りや表情、まばたきや息継ぎまで再現するもの。歌声はボーカロイドを使っています。
これが、なかなか面白く、結構な人だかりになっていました。なぜか、アニメ系オタクまで取り巻く状況。動画はyoutubeよりどうぞ。
では、ケータイ・通信関係です。
auは、Androidケータイに掛けているらしく、それなりの台数を出してSHARPのIS01をフィーチャー。
でも、実機を触ると、まだ作りこまれていないらしく、遅い!そして、画面が重なるとか崩れるとか。ちょっとがっかりです。
auは1台目となれるスマートフォンを開発と言ってますが、おさいふケータイの対応も、発売日にサービスが出揃わず、EZ-Webも非対応とまだまだのイメージが付いてしまいました。
auでは、smARTという展示が面白かったです。リビングなどで、タブレット端末とか、スマートフォンとかをテレビ画面と連動させる試みで、番組画面を写すと情報がダウンロードされるサービス。それも、ユーザーの指向によって情報を変化させることも可能だそうです。
一方、docomoでもスマートフォン。こちらは、SAMSUNGのGALAXYです。iPad型タブレット型のGALAXY Tabと、手のひらサイズのGALAXY Sの2種類。
実機はSのみを触りましたが、明らかにIS03より速くて良い。ただ、おサイフケータイもワンセグも付いていないんですが。遅いよりも良いかも。
UQ WIMAXでは、WIMAX2をアピール。なんと!300Mbpsを伝送できるデモを実施。その他、地味にONKYOのタブレット端末なんかも展示していました。300Mbpsは凄いと思うが、サービス時、どんだけなのかが気になるところですね。
ケータイ関連では、SHARPはガラパゴス。TSUTAYAとのコラボ展示もあり、提携をアピール。かなりの台数を出して、実演をしていました。
また、IS03の展示に加え、裸眼3D液晶も。3.8inchと10.6inchの2枚。なかなか綺麗な液晶でした。地味な展示ですが、20分近く待ち。
あと、パナソニックもデジカメブランドのケータイを展示。これはdocomoでも展示あり。カメラブランドも各社出していますが、意外にパナソニックのLUMIXはまだでした。印字見本を置いていますが、なかなか綺麗でした。
mmbiのブースです。えらい派手な色使い。こちらは、マルチメディア放送のブース。イベント時間になると、アイドリング!!!から4人くらいが踊っています。もちろん撮影禁止。
では、ビジュアルに移りましょう。
圧倒的迫力で3Dを映し出すのはSONY。LEDマルチパネルを引きつめ、これを偏光グラスで見ると3Dになります。この巨大なスクリーンが3Dになるんですからこれは凄い。
上の右の画では、この位置からも立体感は再現され、椅子に座った女性に撮影カメラが当たるんじゃないかというくらいの立体感が得られます。これは、2台のカメラで撮った画像を、ステージ前に並べた3D対応放送機器でさらに処理し、立体感を出すのだそうです。
3Dカメラはこちら。レールに乗ってます。右画面では、グランツーリスモ5を立体体験。周りの我々も、街中を走っている感覚に。
パネルはこんなに薄型です。
パナソニックは3D VIERAを全面展開。展示ブースは、人が並んでる割に、ちょっと地味。わざと並ばせてる感じもします。ハイコントラストパネルとか、3Dカメラを使った実演など。あと、テレビ会議システムなんかもありました。
日立は今年も、超立体テレビのフルパララックス3Dディスプレイです。ケータイカメラでは全くわかりませんが、フォログラフのように立体に移るディスプレイ。昨年から進化したのでしょうか。不明。その他、裸眼TFTパネルも展示。
ビジュアル最後は東芝です。今回、裸眼3Dを展示ということで、超注目されていますが、2時間待ち。こりゃちょっと無理。SEDテレビよりも大人気です。どれくらいの範囲から立体視できるかとか見てみたかったのですが、ちょっと残念。
帰り間際、情報通信機構のブースで4Kの3D展示を発見。何度も通り過ぎた所なのに、気が付かなかった。あまりに地味でしょ。
それでは、最後になごみ系でも。
NHK、JEITAの地デジブース。今日の終わりにコンパニオン勢揃い。地デジカを持って。そして、千葉県のアイドルちーばくん
ヤマハのブースにはボーカロイド。声に誘われていくと、電動バイクとアシスト自転車の試乗会へ誘導されます。
最後は、やっぱり、ムラタセイサクショ君とセイコちゃん。今年も荒業で拍手喝采。