CEATEC JAPAN 2008 (その2) ケータイとホームエレクトロニクス関連
CEATEC報告も、2回に分けての第2回目。今回はケータイやホームエレクトロニクス関連です。
ケータイキャリアは、docomoとau。コンセプトモデル(試作品)の展示や、次世代通信技術の展示、最新モデルの展示を行っています。
薄型テレビや、パソコンなどのホームエレクトロニクスは、テレビのデジタル化がひと段落し、特に、デスクトップ型のパソコンのアピールはかなり薄くなってしまいました。その代わり、ノートパソコンや録画対応パソコンサーバー、動画エンコーディングなどが注目されます。デジタルテレビを中心としたホームエレクトロニクスに落ち着いてきたようです。
ケータイ電話関連
○NTT docomo
docomoは、先日発表されたBBB、BlackBerry Boldの展示と、HTCのTouch Diamondを展示。あわせて、パケ・ホーダイダブルもアピール。データ通信が定額でないと、スマートフォンも台無しですから。
上がBBB、下がTouch Diamond
BlackBerry Boldの展示と、HTCのTouch Diamondの展示が人気かと思いきや、人々の注目は、セパレートケータイ。キーボードとディスプレイが磁石で付いたり離れたりできるもの。
説明員が外したり、くっ付けたり、折りたたんだりして電話している様子を見せています。あくまでコンセプトモデルです。発売の予定はないそうです。
左:プロジェクターケータイのブース内中継
その他、暗室の中でプロジェクターケータイの展示。ケータイから画像を投射して、プロジェクターになるというもの。必要なんでしょうかね。ちょっと疑問。あと、ワイヤレスジャパンでも展示した、次世代無線通信規格のLTE実験車と伝送技術展示がありました。
○KDDI au
docomoに対してauは、KDDI Design Projectの展示で、コンセプトケータイをアピール。かなりの面積を割いています。
一番、場所を使っていたのがPLY。層がコンセプトで、ケータイの側面がタブになっています。
その他、昔、nishikigoiなどスティックケータイの復活を実現した、新しいデザインケータイで目立ったものでは、ソーラーパネルケータイ。おおよそ実用的ではないですが、人工衛星のようにパネルを開きます。
あと、楽器ケータイをアピール。ケータイのキーボードを笛のようにしたモデルや、ディスプレイを開くと弦が現れる弦楽器ケータイも展示。ステージでは、これらを使って演奏パフォーマンスも行われていました。
その他、auもスマートフォン参入ということで、HTCのTouch Diamondを展示。
あと、3Dケータイ、超高解像度ディスプレイや、次世代通信規格WIMAXの展示が行われつつ、最も先日、発表されたau BOXの展示に広く場所を割き、これからのオンデマンド環境を説明していました。
ホームエレクトロニクス関連
では、ホームエレクトロニクス関係に移りましょう。今年はblu-rayとHD DVD戦争が終わり、次世代ディスク規格が統一されました。今年は薄型デジタルテレビを中心として、ホームエレクトロニクスが構築されるイメージが一層強くなっている気がします。
○Blu-Rayディスク
今回は、ソフトの展示が主で、これからどんどん増えます的な展示です。ステージでもそういった感じ。
各社のソフトがずらり。白トビしていますが、弊社の展示もあります。昨年までHD DVD陣営だった気が。。。
○SONY
今回も、薄型の強調です。昨年は有機ELの27インチが注目の的でしたが、今回も27型のまま。あと、11インチですが、0.3mm厚まで薄くしたのは圧巻です。
BRAVIAブランドもLEDバックライトを使ったもの、世界最薄9.9mmの液晶ディスプレイ、240Hz駆動のディスプレイなどが展示されていました。軽薄短小のソニー復活?
○HITACHI
こちらも薄型デジタルテレビ中心。超薄をアピールしています。
右の手かざしは、専用カメラに向かってジェスチャーをすると、テレビはもちろん、家電をコントロールできるインターフェース。昔からこの手のものはありますが、徐々に身近になっている感じはあります。
○Panasonic
10月1日に社名を変更したPanasonicです。世界最大150インチプラズマディスプレイがどーんとあります。
重量非公表、価格は未定。105インチで500万円くらいですから、1000万円??
Panasonicのホームエレクトロニクスは、壁に画面を表示し、テーブルがインターフェースになっていて、画像を楽しむことができるもの、HITACHIと同じような手かざしのものなどが展示されていました。
○TOSHIBA
こちらも薄型ディスプレイ中心の展開ですが、壁に立てかけるテレビというコンセプトを打ち出しました。
壁にかけるにはちょっと、という日本の家事情を考慮したらしいですが、こんなデザインの「家具」がそんな家に合わないような気がします。
あと、パソコンではネットパソコンを展示。それと、最大256MBまでのSSDを数種類展示しています。地味ですが、実は東芝はHDDを捨て、メモリディスクに走っています。
○MITSUBISHI
家庭用のテレビより、展示用ディスプレイがメインで取り上げられています。最近、駅でも大型ディスプレイが使われていますが、店のサインも動画が一般的になる時代が来ています。
○SHARP
シャープも薄型液晶の展示です。AQOS、亀山のアピールです。その他は、その1でも紹介した太陽電池などエコ関連です。また、提携したパイオニアとの共同開発もありました。
○I・O DATA
アイオーデータは、自社の地デジチューナーを複数搭載した、全チャンネル1週間まる録マシンSPIDERを展示。2.5TBモデルと1.3TBモデルがあります。番組表やキーワード検索で番組を調べ再生などができます。
地上波デジタルで送られている情報だけでなく、インターネットのデータを集め、メタデータとして保存、活用することができるのは注目です。
さて、最後になりましたがケータイキャリアの閉館時のご挨拶。ブース内のコンパニオンが全員並びます。
今回はdocomoとKDDIがはす向なので、両者コンパニオンのにらみ合いのような構図になってしまいました。