CEATEC JAPAN 2008 (その1) ムラタセイサク君とムラタセイコちゃんが大人気

今年も、CEATECの時期がやってきました。CEATECとは、日本最大のエレクトロニクス見本市で、幕張メッセで行われています。ここのところ毎年行ってます。幕張メッセのメイン展示場全部を使う見本市ですので、ブースの数たるやえらい数です。で
今日はまず、動きモノ。ロボット、メカモノ、電子デバイスから注目のものを見ていきましょう。
○ムラタセイサク君とムラタセイコちゃん
昨年、自転車を運転し、止まっていても倒れないムラタセイサク君が登場し、多くの人を驚かせましたが、今年の村田製作所も、おそらく、全ブース一の人だかりです。

今年もムラタセイサク君は健在で、ステージで活躍していますが、そのイトコのムラタセイコちゃんが登場。一輪車を操り、小学生の一輪社少女のように、前後に車輪を動かしながらふらふらせずにステージに立ちます。

センサーを使って、研究員さんに合わせて前後に動いたりもします。仕組みは、ジャイロセンサーが、ムラタセイサク君の1個に対し2個入っているとのこと。ちょっと遅いですが1秒に5cm進めるそうです。いやーすごいロボットです。詳しくは同社ホームページでご覧ください。

○Tyco Electronics
動きモノが目立つということでは、リニヤモーターカー。なんと、ブース内にリニヤモーターカーの線路を作ってしまったセンサーメーカーがありました。


お客さんも抽選で乗車できるんですが、なんか、恥ずかしい状況ですね。
○日清紡
日清紡っていうと、紡績メーカーで糸?と思いがちですが、キャパシタを電源に動く電車の展示です。キャパシタとは、これまでの充電池と違い、コンデンサのように急速充電でき、繰り返し充電に強い充電池です。


YouTubeの動画だとわかりますが、くるくる運転し、充電場所で停止、非接触で1秒ほど充電し、即発車。これを繰り返す展示です。何が凄いかと言えば、非接触で数秒。
これを車に応用すると、信号で止まっているときに充電し、次の信号まで走る。下の車はそれで作った試作品。工場とかゴルフのカートとかだったら、ちょっと走って、止まってを繰り返すので、キャパシタだといいのかも。

この車は30秒の充電で20分走るようです。キャパシタは、これまで毎年さまざまな展示がなされていましたが、今回のCEATECでは実用的なものがちょこちょこ出ていました。
○スズキと日産
今回、自動車メーカーが出展していました。スズキは個人移動用の低速のモビリティ「PIXY」です。一人乗りの4輪者。ただし、動きませんでした。

対して日産は、ロボットを使って、ぶつからない車のシミュレーション。Biomimetic Robot Carの説明です。小さなロボットにセンサーがついていて、周りで一番近い障害物を検知しながら、必要に応じて避ける技術だそうです。

○動くといった意味では、Mio
MioといえばポータブルのGPS地図ですが、今回、自転車やバイクに搭載するアタッチメントと、防水ケースを展示。画面では動画も再生されていました。うーん、GPSは私も自転車で使いますが(EZNAVI)、動画はさすがに事故しそう。

では、その他の電子デバイスを見ていきましょう。
一つ目が、非接触充電器。これは、キャパシタの電車が充電していたのと同じ、端子を繋がなくとも充電ができるもの。水色の板の上にケータイを置いておくだけで、電磁波で充電できるので便利です。すでに現在、電動歯ブラシの充電は非接触です。

これは、ミスミのもの
○液晶表示関連
そして、液晶表示系。今年もいろんなブースで活発に展示されています。ROHMはシート型バックライトを展示。自由に曲がるので、曲面にもバックライトが貼れます。

次にシート状の表示デバイスです。

これは、シチズンの電子ペーパーですが、0.何ミリ厚らしく、これだけでも十分見られますが、上のシートバックライトとかと使うと、夜でも見られる電子ペーパーになりそう。(素人考え)
表示デバイスの最後は、FEDです。今回はエフ・イー・テクノロジーではなく、双葉電子工業が出品しています。大きいパネルは有りませんでしたが、車載用のスピードメーターや、案内板の類がFEDで作られていました。写真がうまく写らなかったので、こちらへ

○エコ関連
シャープのブースでは、昨年に続き、太陽電池を大量に展示。一般的な黒い板だけでなく、昨年登場して驚いた透明の太陽電池を組み合わせた街の構想ジオラマも展示。窓でも発電できる時代になりました。

今日のところは、以上、ロボティクス的なものと、電子デバイス的なものの中から、気になったものを紹介しました。この中でも、キャパシタは脱石油時代の充電池として注目されていますが、かなり、近づいてきた感が出ていました。
次回は、ケータイ、ホームエレクトロニクスです。