CEATEC 2012 今年も幕張まで行ってきました

日本最大のエレクトロニクス・IT総合展示会、CEATEC。今年も幕張まで見に行ってきました。2004年以来毎年行ってますが、景気とか情勢とかが見えてきます。
今年は、直前キャンセルかも知れませんが、小間がいくつも開いていて、ベンチスペースになっていたり、国際会議場までは使っていなかったり。全体的に縮小したイメージでした。
そして、ここ数年は車関係の展示も多く、車がハイテク化していることと、オーディオ→パソコン→ケータイと主流が移る中で、既にケータイやPCの影も薄くなりつつあります。その反面、家電やエコ電力などの展示が増えて来ている状況にあります。
では、地味ですが、電子デバイスなどの辺りから。
Alpsでは、車コクピットの展示。自社技術も分かりやすい形で表現する事は大切。自動運転では有りませんが、ハイテクコクピットです。

村田製作所では、高齢者向けの電動アシスト乳母車?おばあちゃんが、乳母車にもたれて歩くあの感覚です。あと、非接触充電内蔵デスクなど。

時間の都合で、今年はムラタセイサクくんを見られませんでした。村田製作所も昨年までは大きなステージを組んでいましたが縮小です。

KOAでは、男性がなにやら装着しています。プッシュンっと音が。筋肉をアシストする機械。どっかでインテルなんかもこういったのを展示していたような。老人や介護士などにも有効な機械です。

京セラでは、新感覚タッチパネル。押すと、カチッという感覚が指先に伝わります。
確実に押した感があるので展示用とかにいいです。

空中ディスプレイと銘打っているのが、アスカネット。強屈折のレンズで、物体が浮いているように見える仕組み。原理としては、難しくはないでしょうが、おもしろいと思います。下に置いた写真がこのレンズで屈折して、空中にあるように見えます。

TDKの非接触充電車。車を置くだけ充電はもう当たり前とばかりに、走行中充電を展示。
充電区域を走りながも、充電が行われます。

家電業界です。
残念ながら3Dがコケてる日本家電業界です。テレビも、海外勢に押されいいとこナシ。今年は4Kがメインの展示になっています。4Kは、縦2千横4千の画素数という意味。
東芝はメインに4Kテレビを展示。3台のうち2台でオリジナル4K動画を展示。確かに綺麗。しかし、家庭にはオーバースペックかも。あと、電気自動車も、スマートなんちゃらも。

電気自動車と充電器もあります。

そしてスマートホーム。家庭の電気を制御して見える化するシステムなど。

さて、通信業界です。
KDDIはau smart TV boxを大きくプッシュ。放送、ネットを一体的に体感出来ます。
操作はリモコン・スマホなどから可能。本気にも見えますが、これが視聴習慣を変える起爆剤にはならないな。ただ、通信業界からのセットトップボックスで、家電業界に切り込みを入れていることも確かです。

ケータイやスマホの展示が目立ちません。新製品の発表もまだ先でしょうから、その筋はあまり盛大じゃないですね。

docomoは、冬端末もいち早く展示。でもAndroidだけにLTEまで入った全部入りだと真新しい感じはナシ。ワンピースや、ディズニー端末もね。既に端末ありきな時代は過ぎ去ったかと思います。

XPERIA AX、GALAXY NoteⅡの先行展示です。

docomoのR&Dでは、握り入力とか、ハンズフリーとか、視線入力とか。スマホの入力にも目力が必要な時代。


シャープは、太陽光パネルとディスプレイパネル。
遂に本格展示となった透明太陽光パネル。この手すり1枚で90W発電するそうです。太陽光パネルで囲まれたガラス部屋でのプレゼン。全面このパネルのビルも夢じゃない。

去年、参考展示されていた透明太陽光パネルも実用化に近づいているということですね。

シャープのもう一つが、ディスプレイパネル。酸化物半導体IGZOを使った超高精細画面は、タブレットサイズでフルハイビジョン。美しく、これは凄い。
IGZOという酸化物半導体は、聞いて、見た話しに知ったかぶりすると、この半導体の実用化により、液晶に使われていた半導体を超小さくし、その分、液晶の解像度を上げることができるとのこと。超高精細はこのおかげ。

シャープのディスプレイパネルでは、モスアイMoth Eyeパネルも大きく展示されています。蛾(モスラのモス)の目の構造に倣って、低反射パネルのフィルムを製造。全く無くなるわけでないですが、嫌な写り込みは有りません。
透明なフィルムなので、ディスプレイパネルだけでなく。商品展示のアクリルケースにも使われてます。そのケースだと写真も撮りやすいです。

これだけいい製品を作り続けるシャープ。最近の不調が残念でならないです。
富士通は、スパコン京の展示のみならず、その2.3倍もの性能を誇るPRIMEHPC FX10を展示しています。凄いものは美しい。
また、参考にWin8タブレットなども。

左がPRIMEHPC FX10、右が京。

NHK/JEITAでは、スーパーハイビジョン8Kパネル。シャープ製です。非常に高精細なパネルですが、実は8Kのカメラがまだ無く、4Kからのアプコンだそうです。また、パネルの歩留まりが気になります。

ソニーです。4Kテレビが各所で取り上げられていますが、それと、VAIOのWIN8新機種あたり。昨年の全面3Dのステージに比べ縮小感は否めません。


パナソニック。4K、8Kの展示とスマートホーム。ディスプレイでは、8Kプラズマの奥行き感が素晴らしい。先のNHKのより、再現性が高いように思えます。


パナソニックの半分はスマート家電。なんでもかんでも繋いじゃうってのが、パナソニックの考えるスマートなんだそうです。
益々ネットの繋がらない場所に行けなくなります。


高速転送規格TRANSFER JETブースでは、その速さをアピール。WifiやBluetoothなどより断然速い150Mbps。それも速度低下し難いと。
カメラとPCやスマホなどの転送に便利です。

iRobot社のブース。ルンバ君が動きまくっていますが、頭上で動くのが見られるのは面白いです。日頃、家庭内を掃除していますが、裏側の様子がよくわからない。
あと、軍事用に使われたロボットも展示。


自動車業界も見てみましょう
日産自動車は、テレビでも話題の自動運転カー。通常の運転は、
人がしますが、車庫入れ出し、呼び出しなどスマホからの指示で可能。鉄人28号みたいに、
主人のもとに登場です。

トヨタも、電気自動車関連の展示。日産とも同じく、超コンパクトカー。こちらは試乗ができます。でも、すぐにいっぱいになったようです。

17時になりました。今日は、これにて閉会です。docomoと、Huaweiのご挨拶で閉めさせていただきます。