那覇の予定だった10月連休は、台風により宮城峡へ

10月連休は、10日の金曜日から沖縄那覇入りの予定でしたが、折からの台風19号の沖縄接近により中止。金曜に乗るはずの便も、那覇を目の前にして折り返して来たとの事でした。条件便になって払い戻しが出来たのがラッキーでした。

 2014/10/11(土)

さて、じゃどうするかという事で、思い付いたのがJR東日本三連休乗車券の旅。昨年は北三陸だったなと思い出します。
まずは、11時過ぎのやまびこで東京から仙台へ移動。目指すはニッカの宮城峡。仙台でお昼にします。50分ほどの乗換え

仙台と言えば牛タン。でも駅ビルの牛タン通りは長蛇の列。50分と言っても、空いてるコインロッカーを探すだけで10分くらいかかり、残り時間は30分少々。牛タンはあきらめ、その奥の寿司通りが空いていたので、すし職人銀次郎へ。

三陸の海の幸が並んでいます。駅ビルですがナカナカの満足感です。ウニは軍艦でなく握りで、中トロもいい具合なトロ。10貫でも十分。

ニッカ仙台工場宮城峡蒸留所は、仙台から仙山線の快速で30分ほどの山中。作並駅からは電車の時刻に合わせて、シャトルバスが出ています。NHK朝の連続テレビ小説の「マッサン」が人気の様ですが、そのせいもあってか、バスは満席状態。約10分ほどで工場に到着。

敷地内には池もあり、貯蔵庫なども多く、高い建物も並んでいます。北海道の余市工場へは何度も行っていますが、また違った雰囲気を持っています。まずはガイドさんに連れられて、工場見学コースへ。

尖がった棟は、大麦麦芽を乾燥させるキルン塔です。ここでピートでいぶして乾燥させます。ウィスキーの香りはここでつけられます。でも、現在この棟は使われていないとのこと。仕込み棟には銀色の発行樽が並び、コンピュータ制御で24時間監視され、発酵温度制御がされています。

トウモロコシなどから作るグレンウィスキーの蒸留は、その横のカフェ式連続蒸留機、大麦からのモルトウィスキーは、ポットスチルでの単式蒸留機(ポットスチル)で炊き上げられ蒸留されます。余市は石炭での世界でも珍しい直火ですが、こちらは蒸気で蒸留されます。余市と同じく、しめ縄が巻かれてますね。

そして、貯蔵庫へと向かいます。ウィスキーやワインは熟成が必要ですので、ここが重要ですね。この蒸留所は、1969年創業という事で45年が最古。その樽が展示されています。宮城峡のこの地は、年間の温度が10度台とウィスキーの熟成に向いてるとのことです。

貯蔵庫の端にゲストホールが有って、無料・有料の試飲ができるようになっています。余市と同じく、私が目指すは有料試飲へ。普段のお店で飲めるものは試飲の必要はナシ。ここでしか買えないシングルカスク宮城峡でしょうやっぱり。

20年がシェリー樽ということで、あと活性樽の15年を注文。20年は700円、15年は500円です。あと、10年がちょっとだけサービスで付いてきました。20年はシェリー樽で甘味が強く感じられ、香りも豊潤。15年は香りは豊潤ですが、甘いというより強い感じです。どちらも60度くらいのアルコール度数です。

今回は、20年500ml1本、180ml1本と、10年180ml1本を購入。20年は500mlが15,000円くらいとハイパープライスですが仕方ない。

電線の無いニッカ宮城狭工場。自然を最大限残して共存する。竹鶴氏のこだわりだそうです。

では、作並駅から仙台駅に戻り、もう夕暮れ。そこから石巻へ直通快速で向かいます。この直通快速。なんと1時間3分で、仙台-石巻間をまったく停車せずに結ぶもの。1日に2本のみ運行。

石巻、半年ぶりです。仮面ライダーとゴレンジャーがお出迎え。ホテルでチェックインして、例の店へ向かいます。

はい、湯沢から移転してきた魚み亭です。今夜の刺し盛りは、アオリイカ?、ヒラメ、アジ、クジラ。マスターもボチボチやってると言いながら元気そうです。

港町に移転して、パワーががさらにアップしてますでしょうか。まさに旬のサンマのつみれ鍋でお腹が結構膨れます。天然アユは、友人が山形で釣って来たものを即冷凍だそうで、さすがの技。いい香りが広がります。

お酒は、墨廼江の純米と、日高見の純米。お腹も満腹になって来たので、自家製塩辛と、クジラユッケをつまみながら。今夜は、お腹いっぱいになって、これにて終了。普段ならハシゴするんですが、なんか風邪だからか疲れちゃってます。

 2014/10/12(日)

2日目。石巻と言えば石巻焼きそば。でも、朝早くて復興マルシェもまだオープン前です。お土産見がてらに、石ノ森萬画館へ散歩。

ショップで、前回、買わなかった超時空戦隊マクロ酢をと思ったけれど、マクロス特設展が終わって、土産の酢も終わったとのこと。残念。無料コーナーをくるっと回って、復興マルシェへ。復興マルシェ内のカフェいしかわでモーニングコーヒー。石巻ブレンドでいい香りを楽しみます。石巻焼きそばの藤や食堂のオープンはまだ。しばしほっこり。

石巻の歩道には、石ノ森章太郎作品の像が並んでいます。さるとびエッちゃん、がんばれロボコン、秘密戦隊ゴレンジャーなどにご挨拶しながら駅前へ。

ホテルから荷物を出して、駅前の藤や食堂。石巻焼きそばの老舗。時間も無いので、持ち帰りにして電車内でいただきました。

石巻焼きそばは、そもそも麺に茶色い色がついているのが特徴で、さらに特製のウスターソースをかけます。今回は、肉、玉子、野菜入りの特製やきそばを注文。そのまま食べても美味しいですが、ソースをかけると、スパイシーさ、酸っぱさが加わり旨さがアップします。

石巻から石巻線で仙台へ。古川の方が早いのですが、仙台にお土産のウィスキーを置いているので、小牛田で乗り換え。石巻線は、石ノ森漫画が描かれたラッピング電車。

小牛田に到着。ここで40分ほどの乗換えなので、近所のお店を改札で聞いて途中下車。駅の観光案内所には、なんかバカ殿様みたいなキャラクターが。すっぽこじーと言う、この辺りのキノコ汁うどんのゆる?キャラ。ゆるくない。

日曜日でお店も締まってるところが多く、丸竹食堂がやっていました。食事は要らないので、ビールでも。付き出しに漬物付き。特急券の予約などしながら一杯。
そして、仙台で乗り換えて宇都宮へ。

宇都宮は言わずと知れた餃子タウン。餃子の像が移設の時、落下し大破して話題となりましたが、それを探しに東口に降りたら、すっかり再開発で変化しています。どうも、東口へ像は移築され、もうすぐ駅ナカに移転するため、撤去中のようです。残念。

東口の再開発で、広い土地にお店が建ってます。みんみんと宇都宮餃子館が3店舗。なんかバランスが良くない気がしますが。今回入ったのは、宇都宮餃子館。これまで、みんみん、正嗣とか西口のお店に入って、最チェーン店の宇都宮餃子館はまだでした。健太の餃子、注文です。

健太の餃子はデフォルトで、みんみんや正嗣とか専門店は1種類しか餃子は無いのですが、こちらは、いろんな具材が使われてバラエティに富んでます。その中のデフォは、いたってノーマルな餃子で飽きさせないのでしょうね。
1軒では物足らず、新規開拓に駅西口に行ったのですが、駅ビルのパセオの飲食店街は改装中。そのため、結局、みんみんに並ぶことに。

おおよそ20分ほどで入店。焼と水とビールを注文。餃子3人前でお腹いっぱい。やはり人気店。カリッと焼け、ぷりっモチっと煮られて美味。さすが老舗の安定度。

宇都宮から新幹線で大宮乗換え。なぜ、大宮乗換え??って、着いたのは越後湯沢です。夜の部は、風の谷HEAVENへ、石巻の報告をしに。あれ、今週来るんだったっけとか言われながら。

石巻の魚み亭が湯沢に有った時は、この風の谷HEAVENの場所でした。そんなこんなで、今夜の付き出しは、万願寺の様な青唐で、福耳と言うそうで。ちょっとピリッと来ます。しかし目の前に、ハバネロ、ジョロキア、カグラナンバンと劇薬が並んでますよ。特にジョロキアはどうするんでしょう。

今夜のお刺身は、天然ブリ。ちょっと小さ目だったらしいですが、爽やかな脂が軽く乗っています。そうしていると、SWINGの司君が出現。店の開店遅らせてお食事。そして、もち豚のレバー炒めで肝臓慰安。でも、お酒は久保田ですが。

そして、SWING BARへ。宮城峡で買ったシングルカスク20年500ml原酒60度を持ち込みでキープ。Ichiro’s Maltと並べて。イチローはワイン樽、宮城峡はシェリー樽。同様なチョコレートの様な甘い香りが楽しめますが、20年は断然濃い!!
カウンターで談笑しながら夜が更けます。

 2014/10/13(祝)

三連休最終日は、天気が怪しいです。台風は、まだ鹿児島ですが、前線が活発化して来ています。さて、三連休切符もあるので、電車でどっかに行こうということで、ほくほく線に乗ってまつだいへ。

快速で50分ほどでまつだい到着。小雨の中ですが、まつだい農舞台までは屋根付の回廊が有るので傘いらず。十日町、松代、松之山など妻有地域では、3年に1度大地の芸術祭と言うイベントが開かれ、地域の至る所にアート作品が存在しています。次の開催は来年の2015年。

農舞台にあるレストラン里山食堂は、地場の食材を使ったバイキングをやっています。カブやナス、鶏や豚、そして妻有のお米ササカケ米でしょうかと言った野菜たっぷりのバイキングで、大人1500円。味付けも控えめで、満腹まで食べてしまいます。ただ、この室内が薄い青なので、外の緑とは合うのですが、食欲にはちょっと向かないかも。

お腹も一杯になり、芸術作品を鑑賞。この農舞台の周辺だけでも10や20のオブジェが有ります。並ぶごみ収集小屋も、大から小までこれもアート。棚田を背景に詩が浮かんでいるのもアート。

カエルのオブジェは、以前、向こうの方に並んでたゴミ箱?ついにアートになりましたか。

この農舞台の男子トイレもアートで、オレンジ一色。それも、出口の扉が個室と同じで、出入り口の真ん中は、使用中の赤表示。分りづらい。

湯沢に戻ってくると、駅ナカのCoCoLoで新米祝いとオータムフェアをやってます。量り売りのJA塩沢からの南魚沼コシヒカリは1升(1.5kgくらい)で1,100円。市中価格から比べお安いし、確実に本物だし。特設ステージでは、お米クイーンコンテスト。あれっと思ったら、クイズ大会でした。

この三連休、東京-仙台-宮城峡(作並)-石巻-小牛田-宇都宮-越後湯沢-まつだい-東京。トータルでJRの営業キロは1,331㎞。乗車券を普通に買うと\21,920。それが三連休乗車券で\13,390でした。8,530円の節約。沖縄に行けないは残念でしたが、潜れないのはさらにもったいないし。まあ、有意義な3日間でした。

しかし、東京に8時頃について雨も降ったり止んだり。台風の東京最接近は、朝の3時くらいの予報。お土産持って、CHAPとSUNFISH KITCHENのはしご。帰りの1時頃には徐々に雨足も強め。お疲れさんでした。