mixiの会員動向、ちょっとした分析 連載2回目
連載2回目 都道府県人口とmixi普及率の関係
2回目は、ちょっと分析です。先に記しておきます。まだ、稚拙な分析であります。私の理解不足、説明不足な点について、ご指導いただければと存じます。無責任ですみません。
事のきっかけは、昨年2006年の10月にppmさんがブログ「PPM COMBiNATION BLOG」内で、『全国都道府県別mixi普及率ランキング』を発表した事にはじまりました。mixiの登録には、現住所、出身地というデータがあります。800万人を超える(2007/1/28にとmixiプレスリリースにて発表)mixi登録者の60%超が登録しているデータです。
また、学校の課題もあるので、mixiの会員動向を分析してみることにしました。
その3 総人口とmixi普及の関係
さて、ここでは、人口が多い都道府県ほど、mixiの会員が多い傾向にあるか、関係を分析してみました。紺の点が各県別総人口(観測値)、マゼンダ(赤)の点が回帰分析上の予測値です。(この後のグラフも同様) また、クリックすると開くpdfには、EXCELでの回帰分析結果も表で載せています。
右側は、各県総人口と2007年普及数の回帰分析を行ったところ、グラフを開くと出るpdf分析表の通り、人口が多い県ほどmixi会員数が高い事がわかります。
左の表は、2007年の補正普及数から算出した普及率と、総人口の回帰分析です。人口と普及率の関係も関連性が有ると言えると思います。
従って人口の多い県は、mixiの会員数、普及率も高と言えるでしょう。
しかし、連載1回目で書きましたが、人口で語れない例外的な県も存在するようです。
その4 例外的な、京都府、奈良県の要因は? 仮説と検討
仮説として、人口構成の中での若者層の多い県が、mixi普及率が高いのではないかと考えました。mixiのプレスリリースによると、20代の会員が全体の60%程度あり、また、30代はその次で20%程度とその影響が考えられます。
そこで、各年代と各県mixi普及率の関係について分析してみました。
(左)会員の約6割を占める20代の各県人口構成率とmixi普及率の関係
(右)会員の約2割を占める30代の各県人口構成率とmixi普及率の関係
会員の約8割を占める20代・30代合計の各県人口構成率とmixi普及率の関係
20代、30代とも、またその合計でその世代が多い県ほど、mixi普及率が高い事が、グラフを開くとあらわれるpdfの表からわかるかと思います。
さて、その他の世代はどうでしょう。
10代(左)、40代以上99才以下(右)の二つをみると、その構成率が多い程mixiの普及率が低くなる傾向で、さらに、相関する係数は高くない(あまり関係がない)結果が得られました。
mixiの普及率は20代・30代の人口構成率が関係していることが伺えます。これは、mixiのプレスリリースの会員構成率とも合致します。
そこで、京都府、奈良県の20代、30代の人口構成率は全国的に見てどうなっているかが下の表です。
この表の中での2006普及率は、ppmさんからブログ「PPM COMBiNATION BLOG」内で、『全国都道府県別mixi普及率ランキング』で発表されたデータの使用承諾をいただき、使用させていただきました。ppmさんはこの際、普及率については450万を基準にされていましたが、2006年10月頭にmixiから600万人との発表があったため、1月のデータと基準をあわせるため、waskazが再計算したものです。そのため、普及数はppmさんのデータ、普及率はwaskazデータとなっている点をご了承ください。2006年10月mixi登録600万人、海外24.5万人と想定。
京都府は、20代人口の構成率では東京に次ぐ全国2位であり、とくに20代前半の構成率では全国トップになります。しかし、奈良県になると普及率10位と言うこともあり、10-39才人口で高い位置にいるとしか特徴はつかめませんでした。念のため、20代前半(20-24歳)の各県人口構成率とmixi普及率の関係は、下のグラフです。20代での関連性はあるため、絞り込んでも関連性はありました。
今回の結論
各都道府県別の人口が多いほど、mixiの会員数、普及率ともに高くなる傾向がある。特に、20代から30代の人口構成率が高い県の普及率が高くなるのもその傾向である。
中でも人口が13位の京都府は、20代前半の人口構成率は全国トップであり、20代の人口構成率も2位と言うことが影響していると考えられる。
結局、疑問が残る結果となってしまって残念です。
次回は、各県別増加率と普及率の関係です。アップはちょっと後日になると思います。