mixi会員動向、ちょっとした分析 連載3回目
連載3回目 都道府県別mixi会員増加率と普及率の関係
さて、PPMさんが作成した2006年10月の600万人時点と、800万人になった2007年1月末時点での都道府県別データがあるので、都道府県での会員増加率がどの様になっているのか調べて見ました。
ネットワーク外部性で見れば、普及率が高いほど、さらに、普及が進んでいることも考えられます。
そこで、都道府県別の増加率と、2006年10月の600万時点の普及率を回帰分析してみました。
都道府県別の増加率と、2006年10月の600万時点の普及率
グラフを見てみると、普及率が高かった都道府県ほど増加率が低いということがわかります。連載1回目のグラフを見ても、依然、mixiの月間会員増加は高いものの、徐々に10%から、5%台へと下がってきています。
ちなみに、800万時点(10月からみての結果)と増加率は次の通りです。
都道府県別の増加率と、2007年1月の800万時点の普及率
PPMさんの2006年の600万人普及率で、東京の11.56%は別格として、2位の神奈川で7.45%、3位の京都で6.85%。普及率6%以上の都道府県で、増加率は23%である。おおよそ、10%程度の普及率で成長が止まるような気がします。根拠は無いのですが。
表は、各都道府県の増加率順のデータです。
以上、ここまで、mixiの各都道府県別の普及状況の推移を見てきました。現在、その他のSNSの普及状況は次の表の通りです。シードプランニング2007/1/22発表。
今、盛んに宣伝が入っている、モバゲータウンが開始1年で300万人の会員を集めたと発表がありました。ケータイのゲームダウンロードサイトの色彩傾向が強いので、mixiと直接比較する事はできませんが、モバゲーが今最も成長している注目サイトかもしれません。
モバゲータウンとmixiの普及数推移の比較
最後に
これからさらにSNSの社会的認識が広まると、SNS同士の提携や、合併などでの水平統合が考えられるでしょう。
昔のパソコン通信もそのシェアが頭打ちになるにつれ、また、インターネットの普及と言う競合が登場したりする中で、会社間でのメールのやり取りができなかったのが可能になったりとか、サービスに共通性が生まれてきました。結果的にコモディティ化してしまったとも言えるのですが。
今後も目が離せない分野です。ちょっとインパクトなかったなあと反省しています。またの機会に調べてみたいと思います。
最後に、PPMさんには、ブログ「PPM COMBiNATION BLOG」内での『全国都道府県別mixi普及率ランキング』データの使用を快諾いただき感謝しております。ありがとうございました。