10月も連休あり あまちゃんで盛り上がる三陸へ

10月連休です。今回は北へ。まだ三陸北リアス方面は未訪でしたので、宮古、そして、NHKドラマ「あまちゃん」の舞台となった久慈に向かう事にしました。三連休切符を利用し、くるりと回ります。
2013/10/12(土)
朝9時半過ぎの東北新幹線はやぶさ9号。前夜のお酒がちょっと残り、眠い中、まずは盛岡まで移動です。はやぶさが速いと言っても2時間10分。盛岡に到着。

お昼ご飯は盛岡駅前。雨が降ったり止んだり、陽が差したりややこしい天気のようで、東京に比べるとかなり涼しいです。
盛岡と言えば冷麺でしょう。聞いておいたおすすめ店の盛楼閣へ。お昼前という事で、10分ほど待ってご案内。

冷麺だけというのも何なので、焼肉屋さんは焼肉も注文です。

まずは、上ハラミを焼きながら、冷麺を待ちます。ハラミは、並は無いのに上のみあります。

そして、冷麺到着。辛味別にすると、キムチは別に出てきます。辛さ指定で注文するより、なんかお得感があるんです。
まずは、辛味無しで。いいスープです。徐々にキムチを追加して、最後には真っ赤に。でもそんなに辛くありません。ごちそうさまでした。
では、宮古へ。しかし、JR山田線があと1時間も無いので、高速バスにて移動。バスは三連休切符が使えないので、ちょっと損した気分。
2時間かけて宮古駅前に到着です。

駅前の観光協会でレンタサイクルを借りようと行きましたが、夜は返さないとならないとのこと。交番なら連続で使えるよという情報を得て、そちらへ。交番で自転車が借りれるなんて。

ホテルでチェックインし、一路、浄土ヶ浜を目指します。途中、常安寺というお寺でお参り。かなり急な坂が続きます。100Mで100M登る感じです。すると湧水が出ていて、飲料可。一息付くにはちょうどよし。でも息があがります。

坂を上がりきると、あるお方のご実家。大井町の飲み仲間の実家です。宮古の観光情報をいただいた張本人です。
まあご自宅訪問するのも変なので、通り過ぎて、浄土ヶ浜へ向かいます。陽が落ちてきて、港がキラキラ光ってます。

浄土ヶ浜には駅から直で来ると15分くらい。坂を上ると絶景が広がります。自転車なので、歩道もすいすい進めます。
遊覧船も最終が15時半発。浜をくるりと回るのみですが、さすが浄土ヶ浜というくらい。極楽浄土なくらいの絶景です。荒い波に、隆起した火山岩が削られ、面白い地形が出来上がっています。

港に戻ると、夕焼け。東北の夕暮れはちょっと早い。明日は、天気良さそうです。

夜は、こちらもまたおススメの居酒屋半酔へ。県内外の日本酒が沢山並んでいます。まずは刺し盛り。これだけ並んで1200円ほど。サンマ、イカなどと、ドンコの肝和え。

自家製コロッケもボリューム大。これだけでお腹いっぱい。お酒は、宮古の地酒、千両男山の特別純米フェニックス。復興祈念のお酒。辛口の純米酒です。

そして、2杯目も地元酒占領男山の大吟醸の鴻。大吟醸らしく、すっきりフルーティーな味わいで、ちょい辛口でしょうか。旨い。
お腹いっぱいなので、バーを目指します。こちらもおススメを聞いてのバー。La Tacheです。お酒だけでなく、お食事もOK。こちらでは、シングルモルトのCaol Ila(カリラ)とラムで一杯。宮古の夜は更に更けます。

宮古生まれの友人の同級生という事で、話も弾みます。そして、バーを教えてもらって3件目は、エル・アミーゴ。パブです。

40年とかになる老舗のパブで、でも、下げられたボトルに価格まで書いてある良心的なお店。シングルモルトは洒落たグラスで。グレン・モリッジをいただきます。そして、ターキーソーダ。今日は、この辺で終了。
2013/10/13(土)
今日は、昼まで宮古観光です。では、自転車で浄土ヶ浜へ。
遊覧船のほかに、さっぱ船と言うのがあり、こちらは、小さいボートで青の洞窟へ入れるもの。低い目線で浄土ヶ浜の海を見れます。

乗船券には、かっぱえびせんが付いてきます。おやつのサービスじゃなく、ウミネコの餌付け。さっぱ船が動き出すと、それを知って、ウミネコが集まってきます。えびせんを持って差し出すと、ぱくっと持って行かれます。1回指を噛まれましたが、見事に持っていっちゃいます。あと、空中に投げると見事にキャッチ。

まずは、浄土ヶ浜の島めぐり。奇異な岩が傍から眺めることが出来ます。遊覧船に無い良さ。そして、船は青の洞窟へ。

世界中、青の洞窟という穴は色々ありますが、浄土ヶ浜とあわせて楽しめるのがイイですね。

洞窟の中から、外をを見ると綺麗な緑色。日や時間によって色が変化するそうで、青くなったり緑になったりするそうです。

約20分のコース。絶景の名所と言われるのが良くわかりました。さて、ブランチに行きましょう。こちらもおススメもらったお店の一つ。魚市場の向かいに道の駅みやこシートピアなあどがあります。三陸地方の名物ラーメンの磯ラーメンをいただだきに向かいましょう。

まず、なあどに展示してあるジオラマが目を引きます。わが母校の立命館大学と協同で、制作された震災前の宮古市鍬ケ崎地区の模型です。一軒一軒建物を作り、そして色付けされています。記憶だけでなく、記録に残す。大変な作業です。
そうこうしていると、2階のレストランがオープン。磯ラーメンが出てまいりました。

塩スープに、ホタテ、ムール貝、エビ、海藻がトッピングされたもの。スープもしっかり出汁が出ていて、あっさりですが、旨味たっぷりの逸品です。お酒の後にもイイですね。

今日は、商店街で復興市なるものが催されています。大漁旗も飾られ、結構な賑わい。ミニステージではバンド演奏とか、各商店が屋台を出したりしています。

商店街の端では、サンマの七輪焼。なんと先着500匹が無料。ただし、自分で焼くスタイルです。イイ焼き魚の香りが漂っています。
さて、宮古もこれにて終了。この後は、三陸鉄道で久慈へ向かいます。駅ではあまちゃんや、萌えキャラやゆるキャラなど三鉄グッズが販売され、黒字化対策が行われています。

三鉄北リアス線は、久慈までの途中、小本駅と田野畑駅間がまだ不通となっています。宮古-小本間はかいけつゾロリ電車でした。

小本で連絡バスに乗り換えて、田野畑へ。おおよそ30分で到着。

田野畑駅から久慈までの区間が、あまちゃんのロケが行われた三鉄の路線区間になります。ドラマでは、北三陸鉄道ですが。

田野畑では、45分も待ち時間が有り、駅の周囲には何もないので、駅舎内の軽食コーナーへ。訪れた方のサインが並んでいます。あまちゃんだけでなく、その他のタレントさんも。

コーヒー飲んで、列車の到着を待ちます。出発25分前に久慈からのが到着。ドラマで有名になったお座敷列車が併結されており、お座敷は指定です。

最後尾の青い車両がお座敷。真ん中がリクライニング付座席、先頭は対面式ボックス席でした。あまちゃんコスチュームのお姉さんも乗ってますよ。社内販売員さんです。

列車は順調に進んでいきますが、名所ではちょっと停車したりして景色を楽しむことが出来ます。この高台は鉄橋は堀内橋梁。

非常に高い所に架かる鉄橋で、列車から見えるのは道路橋です。橋の下で大漁旗を振ってるおばあちゃんはドラマの話。
そして、久慈に到着。不思議の国の北リアスなんていうダジャレあり。

三鉄の駅は小さく、そこに観光協会と駅そばが入っていて、観光協会でレンタサイクルを借りる手続き。

駅を出ると向か側に、駅前デパートがどかんと立っています。ドラマで使われた看板が掛けられたままになっていますが、観光協会の看板は有りませんね。

ホテルでチェックインしたのち、自転車で小袖海岸へ向かいましょう。片道10㎞弱。途中、若干アップダウンが有りますが、おおよそ平坦な道のりです。

小袖海岸までもうすぐっと言うところに、つりがね岩がありました。穴から、向こうの岩が見えます。釣鐘みたいに。すると、あまちゃんの灯台が見えてきました。
さらに走って、小袖海岸に到着。

堤防の先の灯台。ドラマそのままですが、堤防には立入禁止で登れないため、灯台のそばの「海死ね」落書きまでは見ることができません。ちょっと残念。ちゃんと残っているそうです。

夏の期間は、この付近で海女さんの実演が有るそうです。堤防入口には販売店も有りますが、もうそろそろ4時。店じまいが始まっています。缶バッジでも購入。せっかくですから。

だんだん寒くなって来ました。それでは久慈へと戻りましょう。

久慈駅に戻って、まだ5時くらい。時間も有るので駅前のもぐらんぴまちなか水族館へ。

震災後、さかなクンのプロデュースコーナーなどの協力で、空きビルにオープンしたそうです。小さな水槽にはさかなクンのイラストや解説が掲示されてます。

クラゲのコーナーや震災を生き延びた亀やカブトガニも。入場はなんと無料です。

さて、外に出るともう暗い。夜の部スタートです。でも、日曜日と言うことも有り、お店の灯りが全然無い。宮古より街も小さいですから。

今日は臨時営業だった弥次喜多に入店。付き出しは魚の煮物。

そして、刺し盛りと生うに小鉢を。さすが三陸。旨いなあお刺身。アジ、カンパチ、マグロ、イカ、シメサバ、ヒラメ、タイ。量が多い~。この他には頼めませんでした。

弥次喜多にて、隣の福島から来たお客さんと2軒目に行くことになってしまい、近くのスナック ケーへ。本意じゃないんですが連れて来られました。そのお客さん、2週間隔くらいで久慈で飲んでるとか。

お口直しにと、街をフラフラ歩いていると、45r.p.m.なんて言うお店が。昔のシングルレコード、ドーナツ盤の回転数ですね。なんか面白そうなので覗いてみることに。

入ってみると、結構大箱なカラオケパブ。お客さんも居なくて、貸切状態。カウンターでいい音を聞きながら、なんだかんだで店長と話が盛り上がってしまいました。今夜もちと飲み過ぎ。1時頃に終了です。
2013/10/14(月)
最終日です。今日も自転車借りて観光です。
っとその前に朝ごはん。三鉄久慈駅の駅そば三陸リアス亭で天ぷらそば。

このリアス亭、うに弁当が有名なのですが、限定20食。オープンと同時に売り切れるそうで、今日も昨日も売切れです。

蕎麦は、ちょっと幅が広めの麺で、比較的薄口の出汁です。駅の立ち食いとしては美味しいですよ。店のモニターでは「あまちゃん」放映中。このみせのおばちゃんが、あまちゃんのおばあちゃんのイメージとも言われていますが、海女では無いそうです。
そして、一路、久慈琥珀博物館へ。長内川沿いの堤防を走り、最後は登り坂。久慈駅から約6㎞。自転車で30分くらいです。

久慈は、世界四大琥珀産地の一つで、その中でも最も古いクラスの琥珀が採取できるとの事。琥珀は、木々が地中に埋まり、圧がかかって樹液が固まってできた化石のようなもの。岩石ではないのです。

久慈で採れる琥珀の他、世界の琥珀加工品なども展示されています。この博物館には工房も有りまして、販売や加工や採集の体験もできます。

あと、肉食恐竜の骨。ドラマ内でのネタかと思っていましたが、昨年、小学生が掘り当てたそうです。
さて、見学しているうちにお昼。再び長内川を下って、お肉のたむら屋へ。

岩手の牛も米沢牛とかいろいろいますが、こちらのは短角牛がおすすめ。田村牧場の直営店で、リーズナブルな値段で短角牛がいただけるのです。

短角牛のロース焼肉。これだけで2千円弱。さっぱりした脂。柔らかいお肉からはジューシーな肉汁も滴ります。もう一品は、短角牛ハンバーグランチ880円。お値段お安いですが、たっぷりの肉汁に圧倒されます。

ふー、お腹いっぱいです。
自転車を返却して、まだ時間が有りますので、みやげものを探しに、やませ土風館へ。道の駅でして、そばの歴通路うまいもん横丁とで、食事処も充実です。

ホールでは、今日やってる「あまちゃん総集編」を観る会なんぞもやっています。お祭りの山車もどっかーんと設置。

おみやげも買い込んで、これから一路東京へ。
まずは久慈から八戸へは、JRにて。三鉄より新しくて立派な造りの駅です。八戸へは各駅停車しかないのですが、この時間は、リゾートうみねこ号で運転されています。

八戸で、7分ほどの接続で東北新幹線はやぶさに乗換。八戸に降りるのって8年振りでした。ここから東京へは、はやぶさでも3時間かかります。久慈から大井町まで5時間半。やはり遠いなあ、東北は。
これにて、今回の三陸ツアーは終了です。しかし、あまちゃん効果は絶大ですね。もの凄い観光客の数です。ゴールデンウィークの会津、昔行った北海道の富良野とか、ロケ地が観光地化してお金が落ちる。各地にロケのコーディネイトするフィルムコミッションなどが出来るのもわかります。あまちゃん効果で復興が早くなると良いのですが。