台場で最新鋭ディスプレイを見てきました

今日は、お台場の東京ビックサイトで行われている「Display2007 国際フラットパネル ディスプレイ展」に行ってきました。いやー、メカフェチにとっては大変面白い企画でした。

今回の目標物は、なんと厚さ3mmSONYの有機ELテレビと、エフ・イー・テクノロジーズのFEDディスプレイです。
まずは、SONYの有機ELテレビですが薄い!触っちゃいけないと書いてあるのですが、11型を思わず持ち上げちゃいました。やっぱり薄いです。でも、結構ずっしり。画質も精細で発色もよく、応答も速く、残像もかなり抑えれれていて、これなら買いかもです。値段によりますけどね。11インチは年内に発売予定です。サイズも11インチと27インチが展示中。

人だかりのSONYブース。右は11インチ有機ELテレビ

左は3mmの奥行き、右は27インチタイプ
次には、FEテクノロジーズのFED。これまで次世代フラットディスプレイでは、CANONと東芝共同開発のSEDがこういった見本市を賑わしていました。昨今の報道によると、商品化に対して難題を抱えているようですね。そこで、SONYは社内で開発していたFED事業を分社化して今回の発表となったようです。

このFEDはSEDと同様に、ブラウン管を2百万個並べたようなものだそうです。SEDとの違いを聞いたのですが、ナノテクを使いまくった技術でイマイチ理解できず残念。しかし、寿命は長いとのこと。現状、1万時間でも全くロスが無いとの事でした。蛍光管を使う液晶や、元々寿命の短かったプラズマに比べて優位だそうです。現在は生産工場の都合で19インチ程度しか作れないそうで、今回は2枚並べてフルHDの26インチにしていました。今後、大型のモノも開発して行くとの事。

左は消費電力、右は放送マスターとの比較(右がFED)
発色もすばらしい。放送マスター用のブラウン管と並べて比較をしていたが遜色なし。さらに、ディテールもはっきりして、シャープな画像が再現されている。もちろん、残像や応答は問題なし。さらに凄いのが消費電力が低いこと。明るい画面でも数十W、上の写真のバーの暗い画像では数Wと表示されています。光っている画素しか電力を使わないため、非常に低い消費電力が実現できるとのこと。エコな注目の表示デバイスの登場です。
でも、実用化、量産化のメドはどんなもんでしょうね。SEDのようにならなきゃ良いのですけど。

エフ・イー・テクノロジーズの配布資料PDF
さて、その他のところにも目をやりましょ。

Panasonicは、放送マスター向けプラズマパネルの展示。これもかなりきれいではあります。でも、やっぱりSEDやブラウン管には見劣りするような気がします。
フラットパネル関連のハイテク見本市なので、その製造工場建設や搬送機などのブースも盛りだくさん。実はメカフェチにとって、こちらも興味深いものがありました。

リニアレールを、右に左に俊敏に、かつ正確に動く搬送機から、無塵服まで、フラットパネルを作るために必要なアイテムが揃っています。建設会社は地震対策の工場、倉庫のプレゼントか。ちょっと工場見学に来た感覚でした。
でも、CEATECとかと違って、客もスタッフも地味。