こんな日に「日本沈没」「日本以外全部沈没」を観てしまった

スキーセットをGALA湯沢に置いてあったので、週末に行こうと思っていたものの、24日土曜日が「強風予報により営業中止」で、日曜日でいいやと取りやめ。代わりに「アンフェア The Movie」を鑑賞。映画版もいい展開で、ダレが首謀者なのか、裏切り者なのか、非常に楽しめました。
さて、日曜日は雨予報だったので、気は乗らないものの日曜日はGALA湯沢と決め込んでいたのですが就寝。
朝起きてライブカメラを見ると、やっぱり雨。北エリアカメラは標高も高いせいか、おまけにガスっていて、さらに意気消沈です。
そうこうしていると地震メールが。石川県能登沖で震度6。次に2chの交通情報スレッドを見ると9:45分の段階で上越新幹線が止まってるとの情報。JRホームページより情報早いです。新幹線って一度止まると30分は動かないですし、地震が原因だと半日?と思うと、即、今日のGALAは中止し、置いてあったスキーセットを、自宅宛に送ってもらうよう電話しました。これにて、今シーズンのスキーは終了です。あーあ。
さて、地震となって、「日本沈没」(2006 樋口真嗣監督)、「日本以外全部沈没」(2006 川崎実監督)のDVDをまだ見ていないのを思い出しました。

「日本沈没」は、草彅剛・柴崎コウで一大スペクタクル。内容は割愛しますが、地震大国日本とその限界を思い知らされる映画でした。特殊効果も素晴らしく、本当に品川が崩壊して行く映像を見せられたような気がしました。地震があった日ということも有り、なんか余計に凹みます。
次いで「日本以外全部沈没」。公開時、「日本沈没」コバンザメ的に取り上げられたのでご存知の方も多いでしょう。先の「日本沈没」は日本だけが沈没し、諸外国に避難する映画ですが、「日本以外…」は日本以外の外国人が日本に避難してきて、パニックになるという話です。筒井康隆原作で、れっきとした「日本沈没」の原作者小松左京氏公認パロディ。主演小橋賢児、柏原収史。監督は「電エース」「ヅラ刑事」の川崎実監督。B級映画の巨匠です。
特撮はチープだし、外国人スター役の役者も「稲川素子事務所」大活躍。しかし、総理役は村野武範、防衛庁長官は藤岡弘とここは1973年版日本沈没、TV版の豪華主役を配役ですが、そりゃ自衛隊、東京消防庁など動員の「日本沈没」には到底かないません。
ストーリーは、アメリカ、中国と次々に海に沈み、日本以外が沈没。日本の人口は5倍に膨れ上がる。日本に流れてきた元ハリウッドスターも浮浪者や売春婦に。食料も自給率の低い日本では価格急騰。外人犯罪の多発で新たな外人排除法制化とナショナリズムや差別感をも強烈な描写で魅せて行きます。
日本領土や日本人が助かる方法を模索する「日本沈没」は、全世界的に言えば「利己的」。対して、人口流入で5倍に膨れ上がった「外国人難民社会」の日本を描く「日本以外全部沈没」は、現在の外国人労働者の現状、諸外国との付き合い方、さまざまな愛を考えさせられる映画でした。さすが川崎実監督。やられました。
この2本。どちらを取るかとすると、「日本以外全部沈没」でしょう。こんな日だからでしょうか。おすすめです。